平城西小こども囲碁クラブ

活動日時:毎週水曜日 14:30~16:00

所在地:奈良県奈良市立平城西小学校

参加児童・生徒数:73人

指導者数:12人

 奈良市立平城西小学校では、平成19年度より「放課後子ども教室」の活動が始まり、地域の方々の参画を得て、子ども達と共に勉強やスポーツや文化活動を実施して参りました。平成24年度から、その中に囲碁を加えて頂きました。囲碁は集中力が養われ、右脳を刺激して、頭が良くなり、礼儀も自然と身につくと言われることで、コーディネーター他の方々の賛同を得て、活動して参りました。
 毎週水曜日の活動で、他にはテニス、軽スポーツ、音楽鑑賞、折り紙、自然工作、絵画制作、腹話術、茶道などがあります。
 平城西小放課後子ども教室囲碁クラブは他の囲碁クラブと違って、必ずしも囲碁がしたいと集まったのではありません。それが放課後子ども教室の特徴です。従って、いかに興味を持たせて、集中させることが出来るかが、私達に課せられています。試行錯誤しながら、子ども達が礼儀正しく挨拶ができ、思考力や先を見通す力が備わる環境作りが出来る様、指導者一同、心を合わせて努めているところです。
 いずれにしろ、囲碁を通して、子どもたちの健全育成に寄与できればと願っています。

会長 平尾 篤

碁盤に広がる無限の可能性を感じながら
奈良市立平城西小学校
校長 柴田 純

 平城西小学校放課後子ども教室で開催していただいている囲碁教室を覗くと、そこにはいつも素敵な光景が広がっています。子どもたちが真剣な表情で白と黒の碁石を手に碁盤をじっと見つめ、考えた末に次の一手指して、喜んだり、悔しがったりする姿は普段の学校生活ではなかなか見ることがなく、感動すら覚える時があります。
 いわゆる現代っ子たちの日常的な遊びはモニターに向かって、映画さながらの音楽や映像による華やかな演出に加え、オンラインで各家庭に居ながら友達と会話もできる、オンラインゲームに興じるのが主流となっています。そのため、今の子どもたちは囲碁のように一つの碁盤を挟んで相対しながら、無言で盤面を見つめ、その先の展開を読みあう、そんなコミュニケーションの取り方を経験する機会はほとんどありません。
 そんな時代ですが、ありがたいことに平城西小学校では週に一度程度の割合で、囲碁教室のみなさんがその場を提供してくださっています。
 わずかな時間ですが、子どもたちは思い切り考え、展開を想像し、次の一手をうつ。頭の中から指先まで全身を使って行う盤上のコミュニケーションをとおして、成長過程の子どもたちの脳にはよい刺激がたくさん与えられている気がします。
 これからも囲碁教室を開催し、子どもたちに囲碁の魅力を発信し伝え続けていただけると幸甚です。囲碁には思考力、想像力、記憶力等、今の子どもたちに育てたい力が楽しみながら、自ずと伸びていく可能性を感じており、私自身は教育的効果も密かに期待をしています。今後も子どもたちへのご指導をよろしくお願いいたします。

一覧に戻る