民家こども囲碁クラブ






活動日時:土曜日 13:00~15:00(第一土曜日、八月を除く)
所在地:大阪府日本民家集落博物館
参加児童・生徒数:31人
指導者数:14人
URL :https://www.instagram.com/minka_kodomo_igo/
問合せ先:minka_kodomo_igo@hokusetsu.zaq.jp
民家こども囲碁クラブは、2006年5月の設立以来19年が経ち、来年はいよいよ20周年の節目を迎えます。日本民家集落博物館の敷地内という、全国的にも珍しい環境で囲碁指導を行っているのが当クラブの大きな特徴です。当初より主催してくださっていた日本民家集落博物館は、2022年3月をもって主催を終了されました。コロナ禍による来館者数の減少など、経営上の厳しい状況の中での苦渋の決断だったと伺っています。これを受け、2022年4月からは、私たちボランティア指導者が中心となってクラブの運営を引き継ぎました。一方で、博物館には引き続きセミナーハウスを無償でご提供いただき、変わらず素晴らしい環境で活動を継続できております。さらに2024年度からは、クラブ設立当初よりご支援くださっていた関西棋院の芦田磯子六段が、正式にボランティア指導者としてご参加くださることになりました。多くの方々のご厚意に、深く感謝申し上げます。
コロナ禍の影響で一時は活動が制限され、新規加入者の募集も控えていたため、クラブに通う子どもたちの数は大きく減少しました。しかし、2023年から募集活動を再開したことで、再び囲碁に関心を寄せるご家庭が少しずつ増えてきていることを実感しています。近年話題の生成AIの発達のきっかけに囲碁AI「AlphaGo」が人間のプロ棋士に勝利したことがあることを知り囲碁に興味を持つきっかけとなった方も多いかもしれません。人間の豊かな創造性や思考力を育む上で、囲碁は非常に優れたゲームだと私たちは考えています。当クラブで囲碁に親しんだ子どもたちも、すでに多くが大人になり、社会へ羽ばたいていきました。囲碁の学びが、彼らの人生を少しでも豊かにしてくれていれば、こんなに嬉しいことはありません。
現在、クラブの代表は、前会長・年楳先生のご厚意により、囲碁を始めて間もない若輩者である私が引き継がせていただいております。私自身、わが子がクラブでお世話になったことがきっかけで囲碁を始めました。年楳先生から受け継いだ指導方針は、日本民家集落博物館という素晴らしい環境のもとで、囲碁というシンプルで奥深い伝統文化を通じて、子どもたちが「深く考える力」や「相手を敬う心」を育み、豊かな人間性を身につけることです。まだまだ棋力ではベテランの先生方や自分の子どもにも及びませんが、囲碁への情熱と、若さゆえの柔軟な発想で、クラブを盛り上げていきたいと思っています。
会長 曽根岳史