古江台中学校区地域教育協議会千里バンブーこども囲碁クラブ


今年度も、公益財団法人ライフスポーツ財団よりご支援をいただいていることに感謝申し上げます。本校では、土曜日に地域交流室を活用し、地域の方々と子どもたちが囲碁を中心に活動を行っていただいております。
昨今、ネット上で、顔も姿も素性もわからない人と、自分が好きな、限られた世界で、居心地のいい仲間と過ごす機会だけを求める子どもたちも増えてきています。その世界は、本人にとって必要な世界の一つではありますが、実際に顔を突き合わせて、いろんな人と交流することも大切なことです。
現在、囲碁クラブの活動を拝見させていただくと、老若男女が互いに切磋琢磨し、対話を重ね、交流している様子がありました。幅広い世代と関わり、多くの考え方や歴史、生き方を直に学ぶことは、これから多様な文化に触れる機会が多い子どもたちにとって、人生の中で、とても素晴らしい経験になると思います。
囲碁を通じて、多くの世代の人と交流できる機会を作っていただいていることに感謝申し上げ、今いる子どもたちがその担い手となる日まで、活動が続いていきますことを祈念申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。
校長 佐藤 忍
千里バンブーこども囲碁クラブは、教室引越の関係で新規募集が秋になりそうですが、継続してきてくれている子どもたちを中心に楽しく活動してくれています。
最近、子どもたちと対局を終え、陣地を数えながら思うことがあります。そもそも日常生活で数を数えなくなりました。まず電子マネーで小銭すら数えません。
IT化によりビジュアル化されたものがデジタル画面に瞬時に示される便利な時代です。でも、瞬時すぎて自分のペースで理解することからは少し遠くなったように思います。対局ごとに自分で整地して並べ数えることは、子どもたちにそういうことを補填してくれるように思います。IT化の良さとの両極の良さであってほしいです。
たくさん取った石や陣地にわくわくどきどき。これからも子どもたちが「来たい」と思える場所で、子どもたちの成長を楽しみにしたいです。
千里バンブーこども囲碁クラブ会長 清川薫子